| 「そんなにそば打ちが好きなら、うちの畑でソバをつくってやろう。 ただし、刈り取りの時には必ず帰って来るんだぞ。いいか、良二、約束したぞ」。 「必ず帰って来るんだぞ」は新鮮で印象的でした。 以下、Yさんの話は次のようなものでした。 「そのことはいつも気にしていました。ええ、故郷を忘れることはありません。正直、毎日の 仕事の煩雑さにかまけて、ちょっとこれではいけないなと感じていたところでした。 そんな時の親父からの一言でした」。「ようし、帰ってみよう」。 |
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| ソバ畑のほうは、私が帰る前に一部収穫していました。収穫したソバを水に浸けます。 水に浮いた未熟のものは除去し、重く沈んだものだけを選別します。 畑の広さは一反のちょうど半分、五畝程の広さです。種は叔母から融通してもらいました。 鹿屋在来といって、小粒ですが味があるといわれます。 幸いに台風、霜にも遭わず刈り取りを迎えることができました。 |
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| 畑といいましたが、休耕田です。家は農家ですから、そのへんは承知しています。 田圃は水はけがいいように改良されていましたし、客土もしていました。山の土をです。 |
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| 「はやく種を返さねばいかん」貸借関係は身内であろうが、はっきりさせておく。 昔気質の親父そのままの台詞です。 ブルーシートに広げて、秋の陽を追いかけるようにして、影になれば、シートを移動します。 収穫は35Kg程ありました。 |
| 久しぶりの故郷、まわりの景色は一変しています。 でもそんななか、見慣れた風景にであっったとき、ほっとするような安らぎをおぼえます。 うれしかった。これを機に来年も帰ってみようとおもいます。 |
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